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スチームパンクトップ

テープレコーダーを修理

今回はテープレコーダーを修理します。それも2つのリールがくるくる回る”オープン型”と呼ばれる
やつ。例によってスチームでもパンクでも無いのですが、記憶媒体としては最も初期の形態の一つ
でして、音声用、映像用、コンピューター用など黎明期のテープメディアは全てオープン型でした。
最も古いタイプと言う事でこちらのカテゴリにしました。

さて、オープン型と言えば一般的にはオーディオマニア向けのオープンリールデッキを指します。
しかし主催者が今回取り上げるのはアンプ、スピーカーを内蔵したオープン型テープレコーダー。
オーディオ用ではありませんし、音声もモノラルです。このタイプは1970年ごろまでは一般的だっ
た様ですが、1975年ごろには全メーカーのカタログから消えていました。当時入手したステレオの
カタログにオープンリールデッキが映っており、”そう言えば昔こんなテープレコーダーを見たなぁ”
と思い出し、その外観のメカっぽさからオープン型テープレコーダーが欲しくなり、散々カタログを
集めて探しましたが、遂に一台も見つけられなかったのです。もう小型で扱いやすいカセット型に
すっかり取って代わっていました。オープンリールデッキなら魅力的なのがたくさんあるのですが、
高価&重い&高級すぎて子供には敷居が高すぎます。それに我が家にはステレオと言う物があ
りませんでしたから、もしオープンリールデッキを入手したとしても聞く事は出来ません。「もしか
したら3石アンプとか適当に繋いで、ラジオのスピーカーで聞けるんじゃないの?」と考えても見ま
したが、オープンリールデッキでそんな事やってる人を見た事も聞いた事も無かったので、すぐに
考えるのをヤメました。それから十数年経過したある日、突然オープン型テープレコーダーが手元
にやって来ました。親戚の人が”こんなん出てきたけど要らん?”と言って持ってきたのです。それ
は15年ぐらい前に見た記憶にあるやつその物でした。


■ ナショナルRQ-706を修理




親戚の人から貰ったのはナショナルRQ-706と言うテープレコーダー。そうそう、たしか右のリール
(空リール)に左リールからのテープを適当に引っ掛けてセットしていた記憶があるが、正にコレだ。
実物を見ると、やっぱ適当に引っ掛けるんだな、と当時の記憶から納得します。テープも十数本付
いてきたのですぐに動作確認できますが、とりあえずその前にテープレコーダー本体をチェックする
事に。すると、まずテープから音を拾うヘッドが真っ赤にサビています。それからテープを定速で送
るキャプスタンと言う回転軸があるのですが、それもサビています。と言うかヘッド周りの金属部が
全部サビています。更にヘッドにテープを押し付けるフェルト製のパッドは取れて無くなっています。
しかもヘッド自体が結構磨耗しています。うーむ、よほど使い込まれた上に物置かどっかに長期間
置いてあった感じです。一方テープの方はと言いますと、これまたサビています。テープの色はメー
カーや品番によって違いますが、だいたい赤茶色、茶色、こげ茶色、黒色のどれかです。しかしコイ
ツは違う。赤茶色のテープ(幅6mm)の中心部に延々と真っ赤なサビが浮き出ています。磁気テープ
はポリエステルフィルムに酸化鉄を塗布した物です。酸化鉄と言う事は元からサビている様な物な
のですが、ここまで赤サビが出たのは初めて見ました。

まずレコーダー本体のメンテですが、サビ取り剤でヘッド回りのサビを全部落とします。無くなって
いるパッドは、廃棄する8トラテープから外して取っておいた物があったので、それを貼り付け。次
に内部のカムとか回転軸にグリスアップ&注油します。このテープレコーダーはそれなりにくたび
れているのですが、ラバーパーツ(リムとかベルトとか)は割りと良好でそのまま使用出来そう。
次にテープですが、サビた物はさすがに使えません。リールからテープを引き出すと真っ赤な粉が
パラパラ落ちてくる有様。そこでこれは使える物を選別します。リールもヒビ割れたり変色したり
していたので別に用意した新品に巻きなおします。その結果、テープは14本ぐらいあったのが4本
程度に。まあ、これは仕方ないね。




さて、メンテも終わったところで早速テープを再生して見ます。すると・・・。大昔のラジオ放送の
録音が。オールナイトニッポンでかかった歌謡曲とか、あのねのね(バンド名)のライブとか。テー
プレコーダーをくれた親戚には、この放送を聞いて録音する年代の人はいないので親戚の人自身
も過去に誰かから貰ったものと推測されます。それはまあいいとして出てきた音がメッチャ悪い。
ポケットラジオのスピーカーにマイクを近づけて、やや大きなスピーカーで聞くより悪い。無音時の
セットノイズ(ザーと言うやつ)がかなり大きく、高音が殆ど出ていない感じ。こりゃ酷い。大きな
記憶媒体の癖に何たる事だ。そこで「これは録音自体も古いし、自分用に新たに録音して確認す
るぞ」と決意。早速ライン入力で録音、再生すると出てきた音はこれまた非常に悪い。セットノイズ
が大きく、高音が殆ど出ていない。洋楽なんて別人が歌っているのかと思うほど。ちなみに録音
ソースはカセットテープ。一部の曲には当時流行ったドルビーCがかかっています。ドルビーとは
録音時に高域を拡大、再生時に縮小する事で高域ノイズを軽減すると言う物で、カセットテープの
時代にありました。そこで再生時にドルビーCを通さずに(要はメチャハイ上がり状態で出力)で
録音したところ、ややましな状態に。もうこれで行く事にしました。それでも全く音程がヘンに聞こ
える曲もあるのですが、その様な曲はこのテープレコーダーでの視聴は諦めます。


■ ソニーTC-5100を修理




さて、暫くはナショナルRQ-706のみでやってきましたが、その後友人からソニーのTC-5100を譲っ
てもらいました。こちらは先と違って外観はえらく綺麗な状態で、殆ど使用された形跡がありません
でした。何でも友人の兄貴がゴミ捨て場から拾ってきたそうです。その兄貴は当時はまだ販売され
ていたマクセルの新品テープを購入して録音してみたそうで、そのテープも貰いました。当時でもオ
ープンテープはかなり高価格で5000~7000円程度はしたはずです。テープレコーダー本体はゴミ
捨て場からのサルベージ品、テープは新品。う~む・・。やるな兄貴。で、兄貴テープを再生して見
ると、アニメうる星やつらのセリフ入り歌?の一節やら歌手は分からないが微妙にオタッキーぽい
歌が録音されていた。凄いぞ兄貴。



こちらのレコーダーは驚くほどサビがありません。ヘッド回りもピカピカです。殆ど使われていない
様です。先のナショナルRQ-706のヘッド回りが特にサビていたのは、テープをレコーダーにかけ
ればかけるほど、テープの磁性体が剥げ落ちてヘッドやヘッド回りに付着します。テープの磁性体
は酸化鉄ですから、付着したまま放置すれば回りにサビが発生する訳です。サビを発生させない
為にはマメに掃除をするしかありません。或いはレコーダーを立てて使用すればテープからの磁性
体の粉が下に落ちてヘッド回りの板金に付着しませんから、やや有効と言えます。しかしこのレコ
ーダーは立てての使用は出来ませんでした。立てると下に付いているスピーカーを塞いでしまう
し、そもそも立てて使用する仕様では無い様です。話は変わりますが、こちらのレコーダーには
画期的な構造があります。操作レバーを停止位置にするとテープを送るゴムローラー(ピンチロー
ラー)が下に下がるのです。なのでテープをセットする時、キャプスタンとピンチローラーの間を
くぐらせなくても下からテープをあてがえば、そのままでセットOKになるのです。




さて動作させた結果はすんなりOKでしたが、やはり?すぐに問題が出ました。動作はするけど音
が出なくなったのです。調べた結果、どうやら音量ボリューム回りの不調らしい。色々試しました
が暫くするとまた音が出なくなります。最終的に突き止めた原因はボリューム内部の基板にヒビ
が入っていた。修理法としてはボリュームの交換です。電気的に不具合無く動作させるだけなら
同じ抵抗値のボリュームに交換すばいいのですが、本機のボリュームは後部にスイッチ付きで、
しかも軸はローレット軸の物を使用していますから、別の物に変えるとオリジナルのつまみが使
えないとか、電源スイッチもどこかに別途取り付けなくてはならなくなって外観が酷くなります。
かと言って同じ物の入手は難しいので、何とか元のやつを使う方向で対応します。やり方は別の
ボリュームから内部基板を取り出し、本機のと入れ替えると言うもの。後部にスイッチ付きなので
やや面倒でしたが、最終的にはうまくいきました。




こちらのテープレコーダーは先のより音がいいです。と言うかセットノイズがかなり少ない。一方、
録音の方は桁違いにいい。ではこれからはこちらを部屋に置いてBGM用に使用するか?と言う
と、それは今一。理由は先ほども書いた様に立てて使えないから。部屋の片隅に置いて使うには
やはり立てた方が収まりがいいのです。そこで試しにこちらで録音したテープをナショナルRQ-706
で再生して見たところ以外に遜色ありません。相変わらずセットノイズは多いのですが普通に聞け
ます。RQ-706は録音性能は今一だが再生部は良さそうな感じ。そこで録音はTC-5100、再生は
RQ-706で行く事にします。

で、ナショナルRQ-706を部屋に出しっぱなしにして、時折(月1回あるか無いか)動作させますが
普通に動作します。10年以上出しっぱなしでその様な使い方ですが、まるで問題無しです。一方、
ソニーTC-5100は録音の時しか出しませんからほぼ仕舞いっ放し。そこで今回記事を書くに当た
って久々に動作させて見たのですが、結果はこれまた故障してる。左右のリールはテープの巻き
取り動作をするが、ヘッド部のキャプスタンが回りません。分解して見ると、内部のリムがフライ
ホイールに接触していません。(下の写真左)。リムを外すと本来可動する部分が曲がったまま
です(下の写真中)。原因は単純でグリスの固着。これはグリスの再塗布で良くなりました。




その後テープをセットしてそのまま再生していたのですが、テープの終盤になった頃、急に音程が
ヘンになりました。全体的に音程が低い様です。暫く止めて(電源を切って)再度動作させたところ
元に戻っています。なんかモーターのへたれ(熱ダレ)っぽい。そこでモーターを良く見ると注油用
のホースを発見。とりあえず注油します。




しかしその後も暫く連続運転するとやはり熱ダレする様で、結果は大して変わらず。モーターを分
解整備する手もあるが、ここは暫く様子を見るだけにします。なお、このテープレコーダーは前後
のカバーが外れますので整備性は結構いいです。




■ ソニーTC-102を整備




次に主催者はソニーのTC-102を入手しました。こちらはオークションで落札した物です。落札した
理由は真空管式のテープレコーダーを一度見たかったのと、価格が安かったから。テープレコー
ダーはアンティーク家電の中ではあまり人気が無く、2000年代には新品デッドストック品が1000~
2000円でごろごろしてました。最近はさすがに新品は見なくなりましたが、現在でも不人気なのは
変わりません。さて、落札したテープレコーダーはあまり使用された感が無く結構綺麗です。先ほ
どのと同じくヘッド部分もピカピカ。現役時代は高級品だった為か、それほど酷使される事無く今
まで残ってきた様です。




使われている真空管ですが、なんと6AU6-6AR5-5MK9とマジックアイ6ME5の4本。まずマジックアイ
と言う真空管ですが、下の写真右で緑色に光っているやつです。これは昔の5球スーパーラジオに
同調指示管として使われていた物で、最も一般的な6E5のミニチュア版です。これの緑に光る部分は
劣化しやすく綺麗に光る物は中々ありません。他の真空管3種もラジオのオールドマニアには懐かし
い並3球ラジオの基本ラインナップです。これらの真空管も以前はありふれていましたが、最近は稀
少になってきました。本機にはこれら真空管にマッチした電源トランス等もあるでしょう。要はテープ
レコーダーとして売るより、ばらいて部品として売った方が儲かります。まあ主催者はそんな残念な
事はしませんし2014年現在では本機自体の出物が少なく価格も1000~2000円では出ないでしょう
から小遣い稼ぎとしてはもう遅いと思いますが。




さて、このテープレコーダーも出品説明ではジャンク品でした。しかし動作確認すると普通に動作。
ただやはりリムのアタリが弱い様ですので、スプリングを少し短くしてテンションを上げます。40年
以上引っ張り続けていたわけですからね。あと、回転時にゴツゴツと振動があります。ひょっとする
と、リムの変形か?と思ったのですが、フライホイールの一部が錆びて盛り上げっていました。
それを削るとほぼ振動は収まりました(下の写真右)。




テープを再生するとセットノイズはほぼ聞こえず音質も大変いいです。う~む一番古いのが一番いい
とは。因果なものよのう。ただし再生音量が大変小さい時があります。真空管ソケットの接触不良か
も。それと録音もして見たのですが、普通のライン出力を繋げると録音レベルがかなり小さいです。
これは部品の劣化なのか元々の仕様なのか未確認。ただ、ヘッドフォン出力からの接続で音量を上
げると普通に録音出来ました。その場合、出力側のトーンコントロールを調整する事により、一番上
のナショナルRQ-706で音程が狂う曲もまずまず聴ける状態に録音する事が出来ました。




■ ナショナルRQ-706 (2台目)を整備




主催者はオークションでナショナルRQ-706をもう一台入手しました。RQ-706は上に書いた様に常用
していますから、もう少し状態の良いのをキープしておきました。RQ-706はオークションでも年がら
年中出ていますし、価格も安いです。最初の方に1975年ごろにはこのタイプのテープレコーダーは
もう無かった、と書きましたがRQ-706は1974年ごろまで製造されていた様で、同系統の商品としては
最も長寿製品と思われます。出回った数が多いので出品物も多いのでしょう。余談ですがテープ付き
の商品(教育物など)でオープンリールテープとカセットテープを選べるのが1977年ごろはまだありま
した。1974年まで販売されていたなら、まだ使っている人がいると言うのも納得できます。さて、古い
方は部屋に10年以上出しっぱなしと書きましたが、もちろんテープも付けたままです。テープは巻いて
ある部分に異常は無いのですが、端の部分は常に空気にふれている為か劣化して磁性体が途切れ
途切れに。こんな部分でも何とか音になるのは大した物です。10年以上ほったらかしにして、ある日
思い出して再生。これが出来なくては記憶媒体としての魅力は無いと思っていますがどうでしょうか。




今回入手したRQ-706は関東圏からの発送です。あちらは電源周波数が50hz。当方在住地域は60hz
なので回転数が合わないのは分かっていました。もしかしたら切り替えが出来るかも知れないし、最悪
モーターを載せ換えればいいだろ、と思って落札したのです。早速届いた商品を確認すると外部、内部
共に微妙に違います。どうやらこちらのは後期型っぽい。まず外観はつまみの形状が違います。次に
内部を確認すると、巻き戻し用のベルトが無くなってありません。下の写真の左側が今回落札した方。




更にフライホールやモーターの段付きプーリーも異なります。




試しに古い方の巻き戻しベルトを落札した方に付けて見たのですが、これもプーリーの位置が異なって
いて長さが合わない為か、まるで巻き取りませんでした。




巻き戻しベルトは”バンコード”と呼ばれる商品で自作します。バンコードは適当な長さに切って両端を
ライターであぶって溶かし溶着します。これはベルト式の搬送コンベアにも使わる物で、強さも十分
です。こちらは最初ピッタリに作ったらきつすぎるのと途中のパーツに当たる等で上手く動作しません。
そこで若干たるませたら最も良好な動作に。巻き戻し時の音も殆どせず良好です。




さて、レコーダーを動作させて見ると相変わらずセットノイズは多い。う~むこの機種特有のものなのか。
出てきた再生音はやはり回転数が早くヘン。モーターからの線を良く見ると今回のと前からあるのとでは
配線が違う部分を発見。下の写真左と中なのですが白い線の位置が違います。そこでこれを合わせて見
たが特に変化無し。そりゃそうだよな。交流同期式モーターだからこの程度でスピードが変わる訳が無い。
そこでモーターを入れ替えるか、と作業に掛かったのですがモーターの型番等を見る限り、どうも同じ物の
様な気がする。




そこで何と無くヘッド部に目をやると、前のと今回のではキャプスタンの見た目が違います。あっ・・・。
何とスリーブを被せて電源周波数に対応していたのです。これは融通の利く構造です。さすが幸之助タン。
ちなみに抜いたスリーブは横の金属棒に被せて留めておく仕様で、どちらの地方でも使える標準付属品
です。なので引越しして電源地域が変わってもOKな訳ですね。




あと、このテープレコーダーは左の巻き取りリールが少し低い様でテープがリールの淵に偏ります。
これはこの機種2台共です。そこで0.5mmのアクリル板でスペーサーを作ってはめたところ良くなりま
した。




■ オマケ TASCAM 34Bを整備

安いやつばかりじゃなくてまともなデッキもほしいのう、とやはり思います。だけどオーディオ機器に
関しては高い物ほどすぐ壊れる、と言うのがあります。テープレコーダーは最たる物で、10数年後に
動かしたら一番の安物だけがまともに動いた、と言うのは良く聞きました。音が悪くても聞けないより
マシです。そこで、そこそこ高級で壊れにくそうで融通も利きそうなのを探した結果、TASCAM 34Bに
なりました。一時期TEACのX-10Rとかも入手して見たのですが、ダブルキャプスタンは微妙なテンシ
ョンバランスでテープを送っている都合上、バランスが狂うと危険と言われているし、原因は忘れたが
再生状態のままほっといたらテープ切れてメカに絡まり、結果モーターが焼けた。教訓オートリバース
とかダブルキャプスタンは要らん。それから出物があったのでTASCAM 33-2も買って見たけど2トラ
38は他のと融通がきかんから要らん。で、TASCAM 34Bになったのです。デザインもメカッぽいし。
なお、当方スピーカーとメインアンプは現在無く、全ての音楽は写真のラジカセで聞いております。
なんか小学生の時に考えた3石アンプとラジオスピーカーに近いなこりゃ。




こちらもオークションで落札。商品の状態は良好でした。ただ、テープの早送りをするとリールの縁
がぶれる。と言うか振動がある。一方、巻き戻しの方は割りと安定していました。中を開けるとリール
軸はモーター直結でアルミ鋳物製のホルダーに繋がっています。写真では10号リールがセットして
ありますが、これを早送りとかで回すと、ものすごい勢いでブン回るので振動は何か気になる。振動
の原因はアルミ鋳物の精度が今一な為なのでこれをジュラコンで作り直しました。その結果安定した
回転に。結構気に入ったので、ついでに巻き戻しの方も変えておきました。下の写真が作った部品。
黄色い方は試作で作ったやつ。状態から察するにリールのぶれは元からの様です。




その後このデッキは念のためTEACにメンテに出しました。メンテを受けてくれる内に出しておこうと
思ったのです。実はメンテ後5年以上仕舞ったまま。今回久しぶりに出してきて動作させましたが、
何の問題も無くスムーズに動作。うむ、こうでなければね。実は昔の音源をオープンテープに保存
しておこうと思っているのですが、送り元に使う予定のカセットデッキが故障が多く、修理に出すの
ですが修理後暫く(数ヶ月)ほったらかしにして、いざダビングしようとするとまた故障している。
こんな有り様なのでちっとも進まないのです。実際一回の修理に2万以上掛かり、5回は修理に出し
ています。予定のカセットデッキは調子がいいとものすごく良い音なのですが、調子が悪いととても
聞けた物ではありません。写真の小型ラジカセ(SANYO U-4)の方が100倍マシです。機械物は故
障しないのが一番です。ホント。



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